360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

 

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7月歌舞伎座公演『星合世十三團 成田千本桜』では、「出投げ(でなげ)」があります。舞台が転換するときに、上手(かみて)から大道具が一人出てきて、長いゴザを投げるようにして、端から端までいっきに敷くのです。このたびは中堅3名が「出投げ」を担当しています。

ゴザを投げるようにして、敷きます。この丸めたゴザ、すっごく重たいんですよ。


今月「出投げ」をやっているのは、この3名。前の月から、終演後に練習を重ねてきました。写真は、その練習風景。


投げるゴザは、かなりきつく巻いておくのがキモです。これがゆるいと、うまくゴザが走らないらしいです。ぎゅーっと。

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2019.07.24

7月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『星合世十三團 成田千本桜』の道具幕。サクサクと、すばやくたたんでいきます。

『外郎売』の舞台。この文字も、大道具の担当。塗方(ぬりかた)と呼ばれる「第二美術課」のお仕事です。写真に写っているのは、転換と呼ばれる作業をする人(「歌舞伎座課」所属)、大工仕事をする「製作課」の人たちです。いろんな部署が、連携しながら仕事をしています。

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2019.07.10

6月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)』の鳥居です。バランスをとりながら、素早く運んでいました。

新作歌舞伎『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)』の背景画。絵描きが描いたものを、みんなで張っているところです。

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2019.06.08

5月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』の道具です。この市松模様は、印刷ではなく、全部手貼りで仕上げていますよ。


『御所五郎蔵』の序幕の舞台。歌舞伎独特の不思議な遠近感ですよね。

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2019.05.24

令和元年、春の褒章におきまして、弊社の芝田正利が黄綬褒章を受章しました。
歌舞伎の御関係者の皆様をはじめ、歌舞伎をご覧くださる皆様に感謝を申し上げるとともに、この度の受章を励みとし、芝田とともに働くわたしたちも一層の努力をしていきたいと思っております。



【黄綬褒章】
長い間業務に精励し、人々の模範となりうる者に黄色の綬とともに授与される。

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2019.05.21

5月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)』の鐘を運んでいるところです。


『絵本牛若丸(えほんうしわかまる)』の桜の木です。

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2019.05.15

2019年5月3日(金)20:00から放送された「ぴったんこカンカン」(TBS)は、團菊祭五月大歌舞伎に関連した内容でした。
この番組のなかで、『京鹿子娘道成寺』の背景画の製作の様子が紹介されました。

背景画の製作場に、尾上菊之助丈と丑之助さん、アナウンサーの安住紳一郎さんが訪問されました。

『京鹿子娘道成寺』の背景画には、小さな秘密が仕込んでありますよ。ご観劇の折りに、オペラグラスなどで探してみるのも、楽しいかもしれませんね。

撮影に対応させていただいたのは弊社の製作部次長(美術担当)山中隆成です。

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2019.05.04

2020年3月卒業予定者を対象(大学・高専・短大・専門学校)とした
会社説明会を開催いたします。
舞台業界に興味をお持ちの方のご来場をお待ちしております。

【開催場所】
東京都中央区築地4-1ー1東劇ビル2F

【開催日時】
5月20日 (月) 10:00~12:00
5月22日 (水) 10:00~12:00

【開催人員】
両日とも20名

【申し込み締め切り】
各開催日の10日前の正午まで。

【応募方法】
下記アドレスに表題を
『会社説明会参加希望』として、ご送付ください。

recruit@kabukizabutai.co.jp

折り返し、申込み用紙をPDFにて送らせていただきます。

※お電話でのご応募は受け付けておりませんのでご注意ください。
※会社説明会への参加の有無は選考とは一切関係がありません。

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2019.04.12

4月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『黒塚(くろづか)』の舞台です。いっぱいに広がる、すすきも大道具。照明も、とてもきれいです。


『新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)』の「野崎村」の舞台準備風景。水を表す布をこうやって、丁寧にとめていきますよ。今月は花道が2本という「両花道(りょうはなみち)」。特別感があって、楽しいですよ。

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2019.04.10

弊社の絵描き(第一美術課)の山中隆成が第74回春の院展に「大屋根」を出品し、入選いたしました。院展(正式名称は「日本美術院展覧会」)は、公益財団法人 日本美術院が主催運営している日本画の公募展覧会のことで、春と秋に開催されます。春は「春の院展」、秋は「再興院展」と呼ばれています。

院展・日本美術院のホームページ
http://nihonbijutsuin.or.jp/index.html

yamanaka

山中隆成(やまなか たかなり)
第一美術課 課長
昭和43(1968)年、神奈川県生まれ。多摩美術大学日本画専攻卒業。平成11(1999)年より歌舞伎座舞台で絵描きとして働き始め、翌年に正式入社。日本美術院特待(*)で歌舞伎座舞台の絵描きである後藤芳世の勧めにより、院展に出品をはじめる。2016年より院友(*)。大学時代の先生でもあり日本美術院同人(現・理事長)であった故・松尾敏男(まつお としお)画伯に師事。歌舞伎座が新開場した平成25(2013)年4月公演の最初の演目『壽祝歌舞伎華彩』、その一年後の平成26(2014)年4月の歌舞伎座公演の『壽春鳳凰祭』では、松尾敏男画伯が舞台美術を担当。師の描いた道具帳の意図を汲みとり、「囲い」(*)の図案を考えて描くなど、舞台の背景画を描く指揮をとる。平成18(2006)年の再興第91回院展をはじめ、過去に春の院展に3回、再興院展に3回、入選を果たしている。

*特待:再興日本美術院展覧会(院展)に20回入選、あるいは、奨励賞4回受賞、または日本美術院賞1回受賞で推挙される。
*院友:研究会員であることを前提に再興日本美術院展覧会(院展)に3回入選で推挙される。
*囲い:大臣囲いの略。舞台の上手と下手の黒御簾の前に飾る絵のこと。


第一美術課の仕事についてのインタビュー(山中隆成)
http://kabukizabutai.co.jp/daiichi_bijyutsu/



第74回春の院展 東京展
山中隆成の絵も展示されます(他地域での巡回展での展示は未定)。

日程:2019年3月27日(水)~4月8日(月)
場所:日本橋三越本店  本館7階

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2019.03.20
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