360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

社員紹介
先輩×後輩インタビュー

各職場で働いている社員が、日々の仕事内容や現場の雰囲気、入社当初の様子などを語りました。

「劇場ではたらく」

歌舞伎座課 
チームワークで、
舞台をダイナミックに転換

先輩:鈴木栄登

昭和47年生まれ。左官の仕事などを経て21歳で入社。現在は舞台課・課長。

後輩:今野富仁

昭和53年生まれ。27歳で入社し、現在7年目。約20人いる舞台課の中堅。

こちらの部署では、どんなことをしていますか?
鈴木:さまざまな仕事があるので簡単には説明しにくいのですが、歌舞伎が上演されている最中に芝居と連動して動く事が多いのがこの課の特徴です。公演期間中は毎日、演目や場面に合わせて大道具(舞台セット)を出したり引っ込めたりします。雪や花びらを天井から降らせる役割、セットに使う布類の準備なども舞台課の仕事です。
他にも、工場で作られたものを劇場で組み立てたり、ふすまなどに紙を貼る「経師(きょうじ)」の仕事もやっています。
大道具には、建物などの「立体」もあれば、背景画のように大きな「平面」もあります。どのように動かすのですか?
鈴木:背景画などは天井に吊しておいたものを電動で操作しますが、建物などほとんどのものは人の力で動かします。出ている大道具を引っ込め、舞台の後方や左右にある収納スペースから、次の場面の大道具を出して決められた位置に設置します。これを「転換」と言います。大きな道具を迅速に安全に動かす技術をひとりひとりが身につけて、息を合わせながら全員で作業を進めていきます。
大きな道具を運べないと、仕事になりませんね
今野:大きなもの、長いものを持つには技術が必要なので、いくら体格がよい人でも、最初のうちはうまく持てずに倒れてしまいます。慣れるまでは先輩に補佐をしてもらいます。初めの頃は、終演後に劇場に残って練習していました。

鈴木:運ぶ技術は体で覚えてもらうしかないですね。ですから、倒してもよさそうな道具は、あえてひとりで持たせてみるんです。そうしないといつまでたっても持てるようにはなりません。覚えることもたくさんあるので、最初のうちは「1日に1つの仕事を覚えてください」と言っています。歌舞伎公演は、だいたい25日間同じことをやりますから、1ヶ月で25のことを覚えられます。
2年くらいたつと仕事全体の流れが分かるようになります。
どんな人がこの職場に向いていると思いますか?
鈴木:わりとあけっぴろげで何でも言う雰囲気の職場なので、仕事ができないうちは「(邪魔になるから)向こうへ行っていて」とはっきり言います。そう言われても落ち込まず、逆に「できるようになってやろう!」というくらいの負けず嫌いの人がよく伸びているように思います。

今野:真面目なだけではダメで、楽しんでやってやろうという人が長く仕事を続けているように感じます。

(この記事は、2013年に取材した内容に基づいて作成しています)
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