360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

 

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9月歌舞伎座公演の製作準備や「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『菊畑』

『菊畑』の菊棚。

五郎蔵

『御所五郎蔵』(廓内夜更けの場)。 屋根を浮かせて、ちょっと位置を調整をしているところです。屋体の中と外で声をかけあいながら、慎重に進めていました。

大道具装束

お客様に姿が見えるときは「たっつけ」を着用しています。写真の4人のうち3人がこれを着ていますね。背中と腰には歌舞伎座の座紋が入っています。

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2014.09.10

日本テレビの昼の番組「ヒルナンデス!」にて、秀山祭九月大歌舞伎に関する特集が2週にわたって放送されます。秀山祭の魅力をさまざまな角度から紹介されるようで、私たち大道具も取材に協力させていただきました。よろしければご覧いただけましたら幸いです。

ヒルナンデス! 毎週月曜〜金曜 11:55−13:55
http://www.ntv.co.jp/hirunan/

放送予定日:2014年9月8日(月)、9月15日(月・祝)
*都合により変更されることもあります。あらかじめご了承ください。

秀山祭九月大歌舞伎
平成26年9月1日(月)~25日(木)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2014/09/post_79.html

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2014.09.06

小道具と大道具の役割分担については、「引っ越しで持っていけるものは小道具、持っていけないものは大道具」というのがおおまかな目安ですが、曖昧なものもたくさんあります。常磐津舞踊の大曲『関の扉』にも、そういう道具がありますので、クイズを作ってみました。

【大道具・小道具、どっちクイズ】
以下は、『関の扉』の道具です。1〜4のうち、小道具さんが担当されるものは、どれでしょうか?
(答えは、このページの下のほうにあります)

1:桜の樹木の花
2:つり下げられている雲
3:桜の小枝
4:高札
関の扉

積恋雪関扉道具帳

『関の扉』の道具帳

【答え】
1:桜の枝は、大道具が受け持ちます。
2:この雲は小道具さんです!
(演目によっては大道具が担当する雲もあります)
3:この小枝は、役者さんが手に持ちますので小道具さん。
4:この高札は、大道具。ただし、『熊谷陣屋』のように役者さんが手に持つものは小道具さんで作られます。ちなみに『京鹿子娘道成寺』の高札は大道具の担当です。

というわけで、正解は2と3でした。雲や高札は、私たちでも「あれ、どっちだっけ?」というものもありまして、今回も小道具さんに確認に行ったりしましたよ。雲は特に難しいですね。

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2014.08.29

8月歌舞伎座公演の製作準備や「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

乳房榎

『怪談乳房榎』の序幕「隅田堤の場」。小さな小屋は出茶屋。葭簀(よしず)が立てかけられています。背景の絵は浅草の隅田川の風景。待乳山(まつちやま)のふもと(下手側)には芝居小屋が描かれており、中村屋の定紋である角切銀杏(すみきりいちょう)の櫓(やぐら)があがっています(この写真には、写っていません。すみません!)。

怪談乳房榎

『怪談乳房榎』の薮(やぶ)を作っているところです。大道具では「薮を打つ」という言い方をします。今月は薮はそれほど多くありませんが、たくさん出るときは薮を打つ作業も結構時間がかかります。薮は生きた植物を使うので、近くを通ると笹団子のようなふわっとした香りがします。

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2014.08.22

8月歌舞伎座公演の製作準備や「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

たぬき

『たぬき』に登場する棺桶(早桶)と薪です。薪のほとんどは大道具が作りますが、役者さんが手に持つ薪は、小道具さんが作られます。 小道具さんにうかがってみると「(大道具と)打ち合わせなくても、だいたい同じ感じの色味になるんだよね〜」と言われていました。阿吽の呼吸。

たぬき

このなまこ壁は『たぬき』の芝居茶屋の二階の場面(二幕目の第一場)で使われるものです。 客席のお客さまからは、茶屋の座敷の窓から少し見える程度だと思いますが、実際はこんなに大きな壁なんですよ。

歌舞伎美人のニュースにこのなまこ塀が写った舞台写真が掲載されていましたので、以下にお知らせします。見比べてみると楽しいかもしれません。
http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/08/_8.html

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2014.08.14

8月歌舞伎座公演の製作準備や「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

恐怖時代

『恐怖時代』の「殿中酒宴の場」。塗り方が仕上げの筆を入れています。

恐怖時代

『恐怖時代』「殿中酒宴の場」のパーツ。これはまだ製作途中で、このあと黒いふちと引き手をつけて、ふすまの形となります(下手の黒御簾の前につけます)。

龍虎

舞台課のメンバーが『龍虎』の岩の手直しをしています。

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2014.08.07
大道具の道具

その14 睡蓮

『恐怖時代』奥庭の睡蓮です。
造花の担当者によると、睡蓮と蓮は混同されがちですが、植物学的には異なるためいろいろ調べて準備したとのこと。睡蓮は、葉に切れ込みがあり、花は水面にぽこっと浮くようにして咲きます。また、睡蓮の花が歌舞伎に登場することは、珍しいとのことでした(『恐怖時代』の上演自体、ずいぶん久しぶりです)。

花が水に浮いたように見せるための細工をしているところ(写真左)。舞台に飾ったところ(写真右)

睡蓮の花の造花

蓮

『怪談乳房榎』(二幕目第三場高田南蔵院本堂の)に蓮を描いた襖があったので参考までにご紹介します。

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2014.08.05

7月歌舞伎座公演の製作準備や「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

悪太郎

『悪太郎』。絵描きたちが、松の手直しをしていますー。 これは切り抜いて形を作っているので、ちょっと形を変える作業も舞台上で絵描きがやっていましたよ。みんな大工系の仕事は一通りできます!

夏祭浪花鑑

『夏祭浪花鑑』大詰の屋根を仕上げているところです。塗り方が瓦の脇に色の調子をつけていますね。 奥に見えている屋根の窓は「引き窓」です!

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2014.07.27

7月歌舞伎座公演の製作準備や「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『夏祭浪花鑑』の序幕「お鯛茶屋」の道具調べの様子です。
たくさんの人がいるので、ちょっと解説。
(1)舞台の責任者から、製作担当へ指示が出されています。
(2)中央は舞台転換の担当者が縁側部分を運んでいます。
(3)その右側の女性陣は塗り方。
(4)背景画は、まだ松が描き加えられる前の状態ですねー。
(以下の写真をご覧ください)

夏祭

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2014.07.25
大道具の道具

その13 唐子台

『正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)』の「唐子台(からこだい)」です。
側面は金地に松竹梅のおめでたい柄が描かれています。

唐子台

道具調べのために唐子台を準備しているところ

 

唐子台

唐子台の側面

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2014.07.13
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