2015年7月公演、準備風景(その3)
7月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『熊谷陣屋』の幕を張っているところです。この幕は「陣幕(じんまく)」と呼んでいます。

『与話情浮名横櫛』の背景画の手直しをしている様子です。

『蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)』で使われる幕を巻き上げているところです。
7/20放送の「ブラタモリ スペシャル 東京駅 ~巨大地下空間は歴史の生き証人!?~」にて、歌舞伎座の地下空間が紹介されました。災害時に設置される臨時トイレの紹介場面では、弊社もお手伝いをさせていただきました。
「ブラタモリ スペシャル 東京駅 ~巨大地下空間は歴史の生き証人!?~」
放送日:2015年7月20日(月・祝)
再放送:2015年7月25日(土)
深夜0時50分~2時3分(日曜午前)
http://www.nhk.or.jp/buratamori/list/index.html
2015年7月公演、準備風景(その2)
7月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『怪談 牡丹燈籠』の冒頭は川のシーン。スルスルと進む小舟も演技力が必要ですね。この舟は大道具が担当しております。

『怪談 牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)』。劇中、噺家が登場するという演出で(噺家役は歌舞伎俳優が演じます)、その高座の台を設置しているところです。
2015年7月公演、準備風景(その1)
7月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『南総里見八犬伝』の大屋根です。屋根での立ち回りの後、どーんと屋根が倒れる「がんどう返し」という大仕掛けになります。
写真は、その大屋根の瓦の手直しをしている塗方です。お客様からは見えにくいところなのですが、丁寧にそして手早く筆を走らせていました。
照明テストの時間帯に、ちょっとドラマティックに光が当たっていたので、その瞬間をパチリ。

大きな背景画(『怪談 牡丹燈籠』の高座)を、せーので起こしています!
2015年6月公演、準備風景(その2)
6月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『夕顔棚(ゆうがおだな)』の大道具です。白い花の部分は、絵ではなく、造花(立体)です。

『天保遊俠録(てんぽうゆうきょうろく)』の桜です。劇場にいると桜をはじめ、いろいろな草花(もちろん造花が多いですが)をみることができます。

『天保遊俠録(てんぽうゆうきょうろく)』の道具調べの様子です。下手側には、BGMを担当する黒御簾(くろみす)の部屋がありますが、中の演奏者が舞台や花道を見るための窓があります。黒御簾を囲う絵に、その窓のための穴をあけているところです!
WEBサイト、リニューアルしました。
2013年春にオープンいたしました弊社のウエブサイトですが、このたび一部リニューアルし、最新情報をカテゴリー分けして表示できるようにしました。
「ニュース」「大道具の道具」「特集」「現場レポート」
気になるカテゴリーをまとめてご覧いただけます。
これからもささやかな発信を続けてまいりたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
2015年6月公演、準備風景(その1)
6月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『天保遊俠録(てんぽうゆうきょうろく)』の屋体を動かしているところです。

『新薄雪物語』の「詮議」。よーく見ると、黒い柱のきわに赤い線がひいてあります。これは「玉縁(たまぶち)」といいます。少し赤が入ることで雰囲気が変わりますよね。塗方さんのお仕事です。

『新薄雪物語』「詮議」。銀地に桜の絵。遠くからではあまり見えないような細かなところですが、根気よく手直しをしています!
スイス大使館での歌舞伎公演
坂東彌十郎丈がスイス大使館(東京・港区)にて歌舞伎の公演をされました。この公演は、スイスを何度も訪問されている彌十郎丈と大使の交流から企画されたもので、弊社ではその特設舞台の作製などでお手伝いをさせていただきました。舞台は大使館内の日本庭園に設置。皇室の方を含む招待客約90名が「お祭り」などの演目を楽しまれました。

スイス大使館の庭に特設された舞台で歌舞伎を披露する坂東彌十郎丈。

舞台設置の様子。
2015年5月公演、準備風景(その2)
5月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

歌舞伎十八番の内『蛇柳』の破風。よーく見ると、成田山のお札が貼ってありますよ。下手には3枚(写真)、上手に2枚あります。
2015年5月公演、準備風景(その1)
5月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『め組の喧嘩』。台にしているのは「箱馬(はこうま)」。これはまさに縁の下の力持ちで、非常に優れた道具のひとつです。

『め組の喧嘩』の「芝居前」。

歌舞伎にはいろいろな植物が登場します。『合邦』では、池に蓮があります。造花の担当者が、思案しながら配置しております。