360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

 

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11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『若き日の信長』の柿の木に、柿の実をつけているところです(柿を盗んでいるわけではありません)。

『若き日の信長』の柿の木に、柿の実をつけているところです(柿を盗んでいるわけではありません)。

『仙石屋敷』の雪布を敷いているところです。布が動かないように留めているのですが、転換をスムーズにするには、しっかり留すぎても困ります。そうした小さな作業にもコツがあるようです。

『仙石屋敷』の雪布を敷いているところです。布が動かないように留めているのですが、転換をスムーズにするには、しっかり留すぎても困ります。そうした小さな作業にもコツがあるようです。

『実盛物語』の草井戸です(赤い矢印)。手前にあるのは、山木戸。道具ひとつひとつに、ちゃんと名前があります。

『実盛物語』の草井戸です(赤い矢印)。手前にあるのは、山木戸。道具ひとつひとつに、ちゃんと名前があります。

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2015.11.22

11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『御所五郎蔵』序幕の五條坂廓の場面。舞台が明るいと気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、桜の木のそばにあるぼんぼりには、灯りがともっています。 灯りがわかりやすいように、舞台が暗くなったときを狙って、撮影してみました。

『御所五郎蔵』序幕の五條坂廓の場面。舞台が明るいと気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、桜の木のそばにあるぼんぼりには、灯りがともっています。
灯りがわかりやすいように、舞台が暗くなったときを狙って、撮影してみました。

『河内山』の「広間」から「書院」への転換の様子です。あまり大きくは変わらないように見えるかもしれませんが、襖や壁の模様なども含め、いろいろ変わっているんですよ。廻り舞台(盆)を使った転換は、ダイナミックでいいですよね。

『河内山』の「広間」から「書院」への転換の様子です。あまり大きくは変わらないように見えるかもしれませんが、襖や壁の模様なども含め、いろいろ変わっているんですよ。廻り舞台(盆)を使った転換は、ダイナミックでいいですよね。

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2015.11.16

女優の大竹しのぶさんが朝日新聞に連載されていたエッセイが、『まあいいか』(2015.10.30 朝日新聞出版)という本となり、発売されたそうです。
中村勘三郎さんとの想い出なども綴られており、弊社のお花見のことにも触れていただいております(大竹しのぶさんと、弊社の社員が一緒に写った写真も掲載いただいております)。短い文章ですが、ぐっと心にせまる素敵な内容です。機会がございましたら、お手にとっていただけましたら幸いです。


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2015.11.15

11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『江戸花成田面影』で舞台上方に飾られる提灯です。提灯に描かれているのは、成田屋さんの紋の三升、杏葉牡丹、そして歌舞伎座の劇場の紋の鳳凰丸です。

『江戸花成田面影』で舞台上方に飾られる提灯です。提灯に描かれているのは、成田屋さんの紋の三升、杏葉牡丹、そして歌舞伎座の劇場の紋の鳳凰丸です。

提灯を取り付けて、所定の位置につり上げた状態です。

提灯を取り付けて、所定の位置につり上げた状態です。

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2015.11.08

歌舞伎座タワーの5階にある歌舞伎座ギャラリーで特別映像「市川染五郎プレゼンツ 歌舞伎座の秘密 」が上映されています。この映像は、染五郎さんが歌舞伎座の舞台裏と裏方の仕事をご案内するもので、全編撮り下ろしのオリジナル映像。11月からは、再編集拡大版として上映されています。
この映像では大道具の仕事についても、たくさんご紹介いただいており、弊社の社員も登場します。「前篇」「後編」と分かれていますが、前篇では長いゴザをさーっと投げて敷く「出投げ」の場面があり、どんな風にゴザを持つのかなども細かく紹介されています。お近くにお出かけの際に、ご覧いただけましたら幸いです。
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「歌舞伎座の秘密」
11月・12月《再編集拡大版》上映開始時間
前篇/10:15/12:15/14:15/16:15
後篇/11:15/13:15/15:15/17:00
※上映時間は各回約20分。
※歌舞伎座ギャラリーの入場料のみでご覧いただけます。
※一度退出してからの再入場はできません。
http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/gallery/

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2015.11.03

「吉例顔見世大歌舞伎」が近づいてきた歌舞伎座で、櫓揚げ(やぐらあげ)が行われました。

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櫓は、江戸時代に幕府公認の証として、芝居小屋の正面に揚げられていたもの。歌舞伎座では毎年、11月の顔見世公演の前に櫓を揚げています。
櫓には、5本の槍と2本の梵天(ぼんてん)が組まれています。また櫓には布がかけられており、正面には歌舞伎座の座紋である「鳳凰丸(ほうおうまる)」、側面には「木挽町 きゃうげんづくし 歌舞伎座」の文字が染め抜かれています。弊社では、櫓の製作などで関わらせていただいております。お近くをお通りの際には、ぜひ歌舞伎座正面の櫓もご覧いただけましたら幸いです。


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2015.10.28

10月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の背景画を手直ししているところです。この写真に写っている白い幕は、本物ではなく描いた絵。これとは別に、少し手前には本物の幕が出ます。

『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の背景画を手直ししているところです。この写真に写っている白い幕は、本物ではなく描いた絵。これとは別に、少し手前には本物の幕が出ます。

『阿古屋』の長唄さんの登場をテストしているところです(台に乗っているのは大道具です)。黒御簾の空間から、このように台を押し出して登場させます。スムーズに動かせるように何度も試していました。

『阿古屋』の長唄さんの登場をテストしているところです(台に乗っているのは大道具です)。黒御簾の空間から、このように台を押し出して登場させます。スムーズに動かせるように何度も試していました。

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2015.10.21
大道具の道具

その20 くもで

大道具には、小さなサイズの道具もたくさんあります。今回は、庭に置いてある小さな台「くもで」をご紹介します。


『文七元結』の長兵衛さんの家の庭。赤い矢印の台が「くもで」です。ちなみに、上にのっている白い手水鉢は小道具です。

『文七元結』の長兵衛宅の庭。赤い矢印の台が「くもで」です。ちなみに、上にのっている白い手水鉢は小道具です。

『髪結新三』の新三宅の庭にある「くもで」。『文七元結』と比べると、障子の様子も異なりますね。同じような庶民でも、経済状況の差を、いろんなディテールで表現をしています。障子、塀、枕屏風(これは小道具)など、同じアイテムもちょっとずつ違っています。

『髪結新三』の新三宅の庭にある「くもで」。『文七元結』と比べると、障子の様子も異なりますね。同じような庶民でも、経済状況の差を、いろんなディテールで表現をしています。障子、塀、枕屏風(これは小道具)など、同じアイテムもちょっとずつ違っています。

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2015.10.10

10月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の最初の場面。手すり付きの小さな舞台を組み上げているところ。

『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の最初の場面。手すり付きの小さな舞台を組み上げているところ。

『一條大蔵譚』の「檜垣茶屋の場」。塀をちょっと手直ししているところです。大道具では、木でできた棒を定規としてよく使っています。

『一條大蔵譚』の「檜垣茶屋の場」。塀をちょっと手直ししているところです。大道具では、木でできた棒を定規としてよく使っています。

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2015.10.03

9月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『伽羅先代萩』「御殿」の場面。 以下の「竹の間」の絵と比べてみてください。雀が飛んでいます!そして、黒い柱の際の赤い線。これを「たまぶち」と呼びます。これが入ると、ほんのり華やぎますよね。あるとないでは、やはり雰囲気が異なります。 金色のトーンも、このたびは工夫が重ねられています。 土台をつくる「製作」、金を貼る「経師」、柱やたまぶちの色を塗る「塗方」、絵を描く「絵描き」とさまざまな職種の手を経て、舞台に登場しております。

『伽羅先代萩』「御殿」の場面。
以下の「竹の間」の絵と比べてみてください。雀が飛んでいます! そして、黒い柱の際の赤い線。これを「たまぶち」と呼びます。これが入ると、ほんのり華やぎますよね。あるとないでは、やはり雰囲気が異なります。
金色のトーンも、このたびは工夫が重ねられています。
土台をつくる「製作」、金を貼る「経師」、柱やたまぶちの色を塗る「塗方」、絵を描く「絵描き」とさまざまな職種の手を経て、舞台に登場しております。

伽羅先代萩』の「竹の間」の襖まわりの手直しをしているところです。上の写真の「御殿」とは竹の絵もちょっと雰囲気が変えてあります。

伽羅先代萩』の「竹の間」の襖まわりの手直しをしているところです。上の写真の「御殿」とは竹の絵もちょっと雰囲気が変えてあります。

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2015.09.21
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