2018年2月公演、準備風景(その1)
2月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前』の提灯を飾っている様子。かなり大掛かりな転換もあり、迫力のある舞台です。

『熊谷陣屋』の屋体(やたい)。舞台に組み上げてから、塗り方が最終仕上げをしているところです。
2018年1月公演、準備風景(その2)
1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『三人形』の舞台。板の部分は塗り方(第二美術課)、桜は絵描き(第一美術課)が担当します。

『車引』の牛車は、大道具の担当になります。歌舞伎らしい、シンプルなしかけが、場面をささやかに盛り立てます。
歌舞伎座タワー5階にある歌舞伎座ギャラリーさんにて、三代同時襲名記念特別展「高麗屋のコリャイイや」展が行われています。弊社も展示などで少しお手伝いをさせていただきました。2月25日(2月15日~19日は休館)まで。お近くにお出かけの際は、ぜひご覧ください。
【歌舞伎美人ニュース】三代同時襲名記念特別展「高麗屋のコリャイイや」も開幕
http://www.kabuki-bito.jp/news/4513
2018年1月公演、準備風景(その1)
1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『七福神』のおめでたい舞台。どんどん大道具も変化して、華やかです。

『勧進帳』の舞台。この松の絵のある背景を「松羽目(まつばめ)」と言いますが、当月より新しく描いたものを使っております(描いたのは弊社の絵描きです)。
祝幕の美術を担当させていただきました
今月は、幸四郎改め二代目松本白鸚、染五郎改め十代目松本幸四郎、金太郎改め八代目市川染五郎、高麗屋三代の襲名披露公演です。その襲名をお祝いして「祝幕(いわいまく)」が劇場に飾られています。
このたびは弊社が祝幕の美術(デザイン)を担当させていただきました。2階のロビーには、祝幕の下絵も展示されています。

祝幕。

歌舞伎座2階のロビーに飾られている祝幕の下絵(右)と、祝箱。
【歌舞伎美人ニュース 1月3日】
歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」高麗屋三代襲名開幕
http://www.kabuki-bito.jp/news/4512
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
本日(1月2日)より、歌舞伎座の「壽初春大歌舞伎」もはじまり、私たちも初仕事をむかえております。
いつもは、あちこちにちらばって仕事をしていますが、今朝はみんなが歌舞伎座に集合して年始の式をしました。
今年もHPやFacebookページにて、ささやかな発信をしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
2017年12月公演、準備風景(その1)
11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『蘭平物狂』の舞台。歌舞伎には御簾(みす)がよく出てきますので、大道具には御簾の担当者がいます。

『蘭平物狂』の舞台。「道具調べ」で、ちょっと一息いれているときをカシャリ。ふすまの前にいるのは「絵描き(第一美術課)」、手前は転換を担当する「大道具(歌舞伎座課)」です。
2017年11月公演、準備風景(その2)
11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『直侍(なおざむらい)』の蕎麦屋の場面。出入り口の障子は、下手側の御客様から見えにくくならないように、紙ではなく透ける布にしてあります。

『奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)』の舞台です。床には雪を表す布「雪布」を敷いております。これも大道具になります。
2017年11月公演、準備風景(その1)
11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

『新口村(にのくちむら)』は、一面、銀世界です。竹の部分は、切り出してあります。

『直侍』の舞台。11月は雪の場面が多く、少し季節を先取りした雰囲気です。雪を降らせているのは、大道具です。
2017年10月公演、準備風景(その1)
10月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前に行います。

新作歌舞伎『マハーバーラタ戦記』(空間構成・木津 潤平氏、美術・深沢襟氏)。古典作品とは異なる雰囲気です。

『マハーバーラタ戦記』の「囲い」と呼ばれる部分。大きな道具は、数人で息を合わせて扱います。