2016年1月公演、準備風景(その3)
1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『二条城の清正』大広間の場面です。金が入ると、製作ではいろいろ手間がかかるのですが、やはり豪華な雰囲気になりますね。金や銀などは、反射もありますので照明さんもとても気を使われています。照明さんのお仕事も、とても大切です。

『二条城の清正』の船です。船首を飾る房は「魔脅し(まおどし)」と呼んでいます。この房も、お芝居のなかでちょっと演技をします。
2016年1月公演、準備風景(その2)
1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『梶原平三誉石切』の鳥居です。今回は石の鳥居ですが、演じる俳優さんによって、赤の場合もありますよ。気づかれる方はほとんどいらっしゃないかと思いますが、実は、その他のアイテムもいろんなところが、俳優さんによって微妙に異なっています

『二条城の清正』の御座船です。
2016年1月公演、準備風景(その1)
1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『吉田屋』の最初の場面です。しめ飾りなどは、小道具さんが受け持っています。

『直侍』では、雪が積もっていますので、垣根などに雪を積もらせる作業を行います。
今年もよろしくお願いいたします
あけまして、おめでとうございます。
本日(1月2日)より、歌舞伎座の「壽初春大歌舞伎」もはじまり、私たちも初仕事をむかえております。
いつもは、あちこちにちらばって仕事をしていますが、今朝はみんなが歌舞伎座に集合して年始の式をしました。
今年もHPやFacebookページにて、ささやかな発信をしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
2015年12月公演、準備風景(その2)
12月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『十種香』の八重垣姫の部屋(上手側)。障子がこんな風に透けるようになっています。下手側の濡衣の部屋と比べると、高欄付きの縁側もあって、豪華です!

『重戀雪関扉』。右のほうでは、垣根のようなものに雪をつもらせる作業をしています。
2015年12月公演、準備風景(その1)
12月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『妹背山婦女庭訓 杉酒屋』。
酒屋さんなので、酒樽があります。こういう半分立体で、後ろが平らなものを「半丸」と呼んでいます。

『妹背山婦女庭訓』「三笠山御殿」。
手前で運んでいる黒いものは、手すり(「高欄 こうらん」)。舞台を作り上げていく過程を見ていると、この高欄のあるなしで、全然雰囲気が違います。
櫓の撤去作業が終了しました
11月の顔見世期間中に歌舞伎座正面に掲げられていた「櫓(やぐら)」。公演も終わりましたので、櫓をおろす作業が行われました。
雨の中での作業でしたので、櫓にかけてあった幕もぐっしょり。舞台に吊り下げて、乾燥させているのですが、ちょっと珍しい風景ですね。
2015年11月公演、準備風景(その3)
11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『若き日の信長』の柿の木に、柿の実をつけているところです(柿を盗んでいるわけではありません)。

『仙石屋敷』の雪布を敷いているところです。布が動かないように留めているのですが、転換をスムーズにするには、しっかり留すぎても困ります。そうした小さな作業にもコツがあるようです。

『実盛物語』の草井戸です(赤い矢印)。手前にあるのは、山木戸。道具ひとつひとつに、ちゃんと名前があります。
2015年11月公演、準備風景(その2)
11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『御所五郎蔵』序幕の五條坂廓の場面。舞台が明るいと気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、桜の木のそばにあるぼんぼりには、灯りがともっています。
灯りがわかりやすいように、舞台が暗くなったときを狙って、撮影してみました。

『河内山』の「広間」から「書院」への転換の様子です。あまり大きくは変わらないように見えるかもしれませんが、襖や壁の模様なども含め、いろいろ変わっているんですよ。廻り舞台(盆)を使った転換は、ダイナミックでいいですよね。
大竹しのぶさんの新刊『まあいいか』
女優の大竹しのぶさんが朝日新聞に連載されていたエッセイが、『まあいいか』(2015.10.30 朝日新聞出版)という本となり、発売されたそうです。
中村勘三郎さんとの想い出なども綴られており、弊社のお花見のことにも触れていただいております(大竹しのぶさんと、弊社の社員が一緒に写った写真も掲載いただいております)。短い文章ですが、ぐっと心にせまる素敵な内容です。機会がございましたら、お手にとっていただけましたら幸いです。