360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

 

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朝日新聞のWebマガジン「&W」に弊社の仕事の様子を取材していただいた記事が掲載されました(&Wは女性向けのWebマガジン。&Mという男性向けのページもあります)。2014年5月に歌舞伎座で行われている「團菊祭五月大歌舞伎」の大道具ができるまでをご紹介いただいています。たくさんのヴィジュアルで大道具の仕事をご覧いただけます。

この記事をご覧になった方で、もっと大道具の仕事を知りたいという方は、以下のページをおすすめします。大道具の仕事は分業化されていますが、それぞれの部署がどんな仕事をしているのか、インタビュー形式でまとめてあります。

大工仕事をしている人のインタビュー
http://kabukizabutai.co.jp/seisaku/

色を塗る仕事をしている人のインタビュー
http://kabukizabutai.co.jp/daini_bijyutsu/

絵を描く仕事をしている人のインタビュー
http://kabukizabutai.co.jp/daiichi_bijyutsu/
朝日新聞デジタル &W
歌舞伎座の「大道具」ができるまで
http://www.asahi.com/and_w/gallery/20140502_kabuki/

&W

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2014.05.02

歌舞伎座新開場から一周年を迎えたことを記念して、2014年4月28日に歌舞伎座において「GINZA KABUKIZA一周年記念式典」が執り行われました。
式典の様子については、歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人」をご覧ください。

歌舞伎美人ニュース
「GINZA KABUKIZA一周年記念式典」を開催
http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/04/ginza_kabukiza_3.html

式典では、式典名を書いた看板が舞台に飾られました。これは「一文字看板」と呼ばれるもので、文字数に応じてさまざまな幅があります(上記のニュースの写真に「一文字看板」が舞台に飾られている写真が掲載されています)。

一文字看板

歌舞伎座の舞台で一文字看板の文字を書いているところ。アルファベットもほぼフリーハンド。

一文字看板

文字を書いているのは「岡本文字書き店」の岡本さん。大きな筆で、一気呵成に仕上げていきます。

歌舞伎の大道具のなかの文字では、雪洞(ぼんぼり)や襖、障子などの文字、『助六由縁江戸桜』が上演される際に河東節(かとうぶし)でご出演される方々のお名前の札などを岡本さんに書いていただいています。

筆文字

吉原の風景「仲ノ町(なかのちょう)」に出てくる雪洞(ぼんぼり)の文字を書いているところ。

「岡本文字書き店」のホームページ
http://moji-kaki.com/index.php?FrontPage

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2014.04.29

4月26日より「馬の博物館」(神奈川県)で特別展「歌舞伎と馬」が開催されます。歌舞伎の舞台に登場する「馬」について、絵画や工芸品、小道具、映像資料などを通して詳しく知ることができる展覧会で、弊社が所蔵する馬にまつわる演目の道具帳も展示されます。弊社では、展示デザインなどでもお手伝いをさせていただきました。
*馬の博物館:公益財団法人馬事文化財団が運営している博物館。1860年代に横浜で始まった洋式競馬発祥を記念した根岸競馬記念公苑内に、日本中央競馬会により開設。

【展示構成】
第一章 歌舞伎舞台(劇場)の始まり
第二章 歌舞伎と馬
第三章 歌舞伎を演じる馬
特集展示 競馬を愛した名優 七代目中村芝翫丈を偲ぶ

*入場料など詳しくは、馬の博物館の公式WEBサイトをご覧ください。
http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/

*歌舞伎関連グッズを販売する松竹歌舞伎屋本舗も特別出店します。
松竹歌舞伎屋本舗 http://kabukiyahonpo.com/index.html

馬の博物館

【展示概要】
会期:平成26年4月26日(土)~6月8日(日)
会場:馬の博物館(横浜市中区根岸台1-3)
開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:月曜休館(祝日は開館)

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2014.04.19

弊社の絵描き(第一美術課)の山中隆成が第69回春の院展に「残雪」を出品し、入選いたしました。院展(正式名称は「日本美術院展覧会」)は、公益財団法人 日本美術院が主催運営している日本画の公募展覧会のことで、春と秋に開催されます。春は「春の院展」、秋は「再興院展」と呼ばれています。

院展・日本美術院のホームページ
http://nihonbijutsuin.or.jp/index.html

yamanaka

山中隆成(やまなか たかなり)
第一美術課 課長
昭和43(1968)年、神奈川県生まれ。多摩美術大学日本画専攻卒業。平成11(1999)年より歌舞伎座舞台で絵描きとして働き始め、翌年に正式入社。日本美術院特待(*)で歌舞伎座舞台の絵描きである後藤芳世の勧めにより、院展に出品をはじめる。大学時代の先生でもあり日本美術院同人(現・理事長)の松尾敏男(まつお としお)画伯に師事。歌舞伎座が新開場した平成25(2013)年4月公演の最初の演目『壽祝歌舞伎華彩』、その一年後の平成26(2014)年4月の歌舞伎座公演の『壽春鳳凰祭』では、松尾敏男画伯が舞台美術を担当。師の描いた道具帳の意図を汲みとり、「囲い」(*)の図案を考えて描くなど、舞台の背景画を描く指揮をとる。平成18(2006)年の再興第91回院展をはじめ、過去に春の院展に2回、再興院展に2回、入選を果たしている。
*特待:再興日本美術院展覧会(院展)に20回入選、あるいは、奨励賞4回受賞、または日本美術院賞1回受賞で推挙される。
*囲い:大臣囲いの略。舞台の上手と下手の黒御簾の前に飾る絵のこと。

入選作品「残雪」について
今年の2月に大雪が降ったときの光景を描いたものです。絵を描く際は、まずスケッチをするのですが、日中は仕事をしているので、どうしても夜に描くことが多くなります。そのようなこともあり、描く作品は夜を題材にしたものが多くなります(笑)。松尾先生と歌舞伎の舞台のお仕事をご一緒させていただけることについては、大変光栄に感じています。これからも歌舞伎の大道具の仕事と、日本画を描くことを両立していきたいと思っています。

鳳凰祭四月大歌舞伎
平成26年4月2日(水)~26日(土)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2014/04/post_74.html

第69回春の院展 東京展
山中隆成の絵も展示されます(他地域での巡回展での展示は未定)。

日程:2014年3月26日(水)~4月7日(月)
場所:日本橋三越本店  本館・新館7階ギャラリー
*山中の絵は、第1会場Fゾーンに展示されています。
展覧会のポスター(PDF)
http://nihonbijutsuin.or.jp/poster/69Tokyo/tokyo_poster.pdf

*フェイスブックのコメント欄などから、たくさんのお祝いの言葉をいただきました。ありがとうございました。山中からお礼の言葉です。

山中さん

「たくさんの方からお祝いの言葉をいただきまして、とてもうれしく感じるとともに、ちょっとびっくりしています。ありがとうございました。これからも精進してまいります。」

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2014.03.26

土産物店が並ぶ「木挽町広場」(歌舞伎座・地下2階)で、歌舞伎座オリジナルのポストカードが販売されることになりました。お客様に喜んでいただけるような歌舞伎らしいものにしたいとの要望を受けて、私たち大道具のデザイン課がポストカードの図案を作らせていただきました。木挽町広場には、おひな様も飾られて、春の雰囲気が漂っています。お近くにお出かけの機会がございましたら、お立ち寄りいただけましたら幸いです。
*木挽町広場での販売は終了しております。

はがき

歌舞伎座オリジナル・ポストカードの売り場はこちらです。15種類・各120円。売り場のお姉さんによると、松羽目をモチーフにした図案などが人気だそうです。

はがき

はがきの図案は、歌舞伎の大道具でもよく使う松羽目や花丸、波などをモチーフにしています。

おひなさま

木挽町広場には、おひな様も飾られています。

地口行灯

歌舞伎座では二月の恒例となっている地口行灯も展示されています。

傘

木挽町広場には、二月に歌舞伎座で上演されている『白浪五人男』の傘も展示。この傘の裏側あたりに歌舞伎座オリジナル・ポストカードの売り場があります。

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2014.02.04

銀座三越にて開催されている「三越新春祭」のイベントに、弊社の絵描きが参加させていただきました。「三越新春祭」は三越の各店で行われているお正月のイベントで、銀座三越では1月5日まで開催されています。
銀座三越の9階のイベントスペース「テラスコート」には、弊社が製作を担当させていただいた松羽目(まつばめ)の背景画が展示されており、1月2日(木)にはお客様の目の前で、松羽目の仕上げをする実演を行いました。

三越銀座

たくさんのお客様に松羽目の背景画の仕上げをご覧いただきました。

 

銀座三越

松羽目の仕上げを担当したのは、第一美術課の課長の倉田伸一(左)と同課長の山中隆成(右)です。

 

銀座三越

会場のお客様からもご質問をいただき、倉田がお答えしました(左)。筆を動かす様子に、お客様もじっと見入っておられました(右)。

 

銀座三越

松羽目の製作の様子を記録したビデオも上映されています。

「松羽目」の背景画の展示、製作風景のビデオ上映は1月5日までです。お近くにおでかけの機会がございましたら、ご覧いただけましたら幸いです。

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2014.01.02

1月2日より壽初春大歌舞伎が行われます。土産物店が並ぶ「木挽町広場」(歌舞伎座・地下2階)もお正月の飾り付けでお客様をおもてなしされることになりました。弊社も絵描きが描いた凧や新春を祝うバナーの製作などでお手伝いさせていただきました。お近くにお出かけの機会がございましたら、お立ち寄りいただけましたら幸いです。

木挽町広場

木挽町広場のお正月飾り。木挽町広場は地下鉄・東銀座駅直結。観劇をされない方も自由にお買い物を楽しんでいただけます。

たこ

木挽町広場に展示してる凧。大道具の絵描きが1枚ずつ描いています。ぜひ上のほうもご覧くださいませ。

「木挽町広場」については、歌舞伎座のホームページをごらんください。

歌舞伎座のホームページ
http://www.kabuki-za.co.jp/

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2013.12.31

日本橋三越本店と銀座三越のお正月の催事「三越新春祭」のために「松羽目(まつばめ)」の背景画を製作させていただきました。お正月のイベント期間中に一般のお客様にもご覧いただけます(詳しい日程や場所は以下をご覧ください)。
また銀座三越では弊社の絵描きが「松羽目」の最終仕上げを実演するイベントもあります。
お正月にお出かけの機会がございましたら、ご覧いただけましたら幸いです。

銀座三越「三越新春祭」

銀座三越「三越新春祭」の展示(9階テラスコート)。手前の展示は、歌舞伎の衣裳です。1月2日の11:30より絵描きが最終の筆入れをするデモンストレーションが行われます。

【銀座三越 絵描きによるデモンストレーション】
日時:1月2日(木)11:30より
場所:9階テラスコート
*見学自由(特に予約などは必要ありません)
*時間などは変更になる場合もございます。詳しくは三越までお問い合わせください。

この松羽目の製作の様子を以下にレポートしていますので、よろしければご覧ください。

三越新春祭のための「松羽目」製作レポート(2013.12.20 公開)
http://kabukizabutai.co.jp/saisin/news/946/

<< 三越新春祭 概要 >>

日本橋三越本店

*1月3日(金) 13:30より本館1階 中央ホールの特設舞台にて坂田藤十郎丈によるトークショーが開催されます
*弊社が製作した「松羽目」は1月2日から1月7日まで、本館1階中央ホールに展示される予定です
*松羽目を製作する様子を記録したビデオの上映も行われます

三越銀座
*弊社が製作した「松羽目」は12月27日から1月5日まで、9階テラスコートに展示される予定です

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2013.12.27

日本橋三越本店と銀座三越のお正月の催事用に「松羽目(まつばめ)」の背景画を製作することになりました。松羽目は、『勧進帳』や『船弁慶』などの演目に使われるもので、大きな老松を描きます。今回は催事スペースに合わせて歌舞伎座の舞台で使われるものよりも小さいサイズに仕上げ、お正月に一般公開されます。また、会場では製作風景のメイキングビデオが上映されたり、絵描きが現場で最後の筆を入れて完成させるというイベントなども予定されています。お近くにお出かけの際がありましたら、ご覧いただけましたら幸いです(三越新春祭のイベントの詳細については、まだ公式発表はされてないようです。また改めて、ご案内いたします)。

製作の様子を以下にご紹介します(2枚の松羽目を並行して製作しています)。

下絵

まずは「羽目板」と呼ばれる板を描いていきます(奥の作業)。羽目板を塗りおえたら、松の下絵を描きます(手前の作業)。

羽目板を塗る

「羽目板」を塗る作業。歌舞伎座舞台では、ふだんは塗方(ぬりかた)が担当しますが、今回は絵描きが受け持ちました。

松を描く

4〜5人が同時並行で松を描いていきます。

完成

完成した松羽目。お正月に現物をご覧いただけましたら幸いです。

絵の具の下準備

絵の具を準備する作業。色みや絵の具の固さを調整するなど、描きはじめるまでの準備も大切です。

バケツ洗い

絵描きの仕事では、絵の具が入ったバケツを手に持ちながら描いていきます。1日のうちに何色も色を使いますので、かなりの数の汚れたバケツが出ます。それを洗うというのも大事な仕事で、新人の2人がもくもくと流し場で洗っています。こうしたなにげない作業のなかからも、学びはたくさんあるといいます。

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2013.12.16

今年の4月2日に新しい歌舞伎座が新開場してから、興行も9カ月目に入りました。 今月(12月)8日の昼の部で、ご来場のお客様が100万名様に達したそうです。これを記念し、8日の昼の部にご来場のお客様に、歌舞伎座から御礼の品が進呈されましたが、私たち大道具も同じ記念品を頂戴しました。

記念品

12月8日にお客様に配られたものと同じ品。(『仮名手本忠臣蔵 三段目』の松の間の襖をバックに撮影)

私たち大道具もお客様により一層喜んでいただくために、これからも仕事にはげんでまいります。

*12月8日の歌舞伎座の様子については以下のニュースをご覧ください。
歌舞伎美人 ニュース
歌舞伎座ご来場者数100万名様を達成
http://www.kabuki-bito.jp/news/2013/12/100wo.html

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2013.12.14
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