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弊社の絵描き(第一美術課)の山中隆成が再興第101回院展に「記号」を出品し、入選いたしました。院展(正式名称は「日本美術院展覧会」)は、公益財団法人 日本美術院が主催運営している日本画の公募展覧会のことで、春と秋に開催されます。春は「春の院展」、秋は「再興院展」と呼ばれています。山中は、このたびの入選で再興院展に3回入選となりましたので「院友」(*)となりました。
山中の作品も展示される展覧会「再興第101回院展」が9月1日より東京都美術館にて開催されます。おでかけの際は、ぜひ山中の作品もご覧いただけましたら幸いです。

院展・日本美術院のホームページ
http://nihonbijutsuin.or.jp/index.html


再興第101回院展
日程:平成28年9月1日(木)~9月16日(金)
場所:東京都美術館(上野公園)


山中さん

山中隆成(やまなか たかなり)
第一美術課 課長
昭和43(1968)年、神奈川県生まれ。多摩美術大学日本画専攻卒業。平成11(1999)年より歌舞伎座舞台で絵描きとして働き始め、翌年に正式入社。日本美術院特待(*)で歌舞伎座舞台の絵描きである後藤芳世の勧めにより、院展に出品をはじめる。2016年より院友(*)。大学時代の先生でもあり日本美術院同人(現・理事長)であった故・松尾敏男(まつお としお)画伯に師事。歌舞伎座が新開場した平成25(2013)年4月公演の最初の演目『壽祝歌舞伎華彩』、その一年後の平成26(2014)年4月の歌舞伎座公演の『壽春鳳凰祭』では、松尾敏男画伯が舞台美術を担当。師の描いた道具帳の意図を汲みとり、「囲い」(*)の図案を考えて描くなど、舞台の背景画を描く指揮をとる。平成18(2006)年の再興第91回院展をはじめ、過去に春の院展に3回、再興院展に2回、入選を果たしている。

*特待:再興日本美術院展覧会(院展)に20回入選、あるいは、奨励賞4回受賞、または日本美術院賞1回受賞で推挙される。
*院友:研究会員であることを前提に再興日本美術院展覧会(院展)に3回入選で推挙される。
*囲い:大臣囲いの略。舞台の上手と下手の黒御簾の前に飾る絵のこと。


第一美術課の仕事についてのインタビュー(山中隆成)
http://kabukizabutai.co.jp/daiichi_bijyutsu/


2016年3月「中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露 三月大歌舞伎」の祝幕。美術は故・松尾敏男画伯、山中が中心となって幕を描いていきました。
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2016.08.28

マガジンハウスが発行する雑誌『YUCARI vol.27 歌舞伎への誘い』が7月20日より発売されます。歌舞伎の歴史や俳優さんの記事とともに、歌舞伎の裏方の仕事についても、小道具、衣裳、床山などがたくさんの写真で紹介されています。歌舞伎座の大道具を担当している弊社についても、背景画などを描く絵描き、道具帳を描く現場をご紹介いただきました(4ページ分)。機会がございましたら、ご覧いただけましたら幸いです。


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『YUCARI vol.27 歌舞伎への誘い』
定価:700円 (税込)
発売:2016.07.20
http://magazineworld.jp/books/paper/5127/

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2016.07.16

7月1日より、歌舞伎座タワーの5階にある「歌舞伎座ギャラリー」で、特別映像『宙乗りができるまで』が上映されています(約20分)。6月に歌舞伎座で上演された『義経千本桜 川連法眼館』の「宙乗り」に密着したドキュメンタリー番組で、市川猿之助丈が御案内役をされています。
ふだんは見る事ができないリハーサル(舞台稽古)や、安全を祈願する祭事の様子、宙乗り目線のカメラ映像など、みどころ満載です。私たち大道具の働く姿も、ちらほらご覧いただけます。
上映の情報については、以下の歌舞伎美人のニュースに詳しく紹介されています。上映開始時間が決まっていますので、チェックしてからおでかけいただければ幸いです。


歌舞伎美人ニュース
猿之助の歌舞伎座ギャラリー特別映像『宙乗りができるまで』7月公開
http://www.kabuki-bito.jp/news/3423


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2016.07.03

市川染五郎さんが監修された英文付きの歌舞伎の本『バイリンガルで楽しむ歌舞伎図鑑』(君野倫子著 大島明・マーク英訳 2016年 小学館)が発売されます。日本語と英語の二カ国語の表示で、写真もたくさん掲載されており、外国の方に歌舞伎を楽しく伝えることができる内容です。弊社の大道具の仕事についても4ページにわたってご紹介いただいております。ぜひ、ご覧くださいませ。


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2016.06.15

2月20日、21日に歌舞伎アカデミーこども歌舞伎スクール「寺子屋」の平成27年度修了発表会が行われました。こども歌舞伎スクール「寺子屋」は、歌舞伎子役の演技と日本舞踊の実技を中心に和の心、礼儀を学ぶことを目的に2014年に開設されたものです。

これまでのお稽古の成果として、梅(基礎)コースは『菅原伝授手習鑑 寺子屋』の一場面、竹(発展)コースは『京鹿子娘道成寺』の所化の演技と舞踊を木挽町ホール(歌舞伎座ギャラリー内)において披露され、その大道具を弊社が担当させていだきました。


『寺子屋』には、助演として澤村國矢丈、中村京妙丈、中村かなめ丈もご出演されました。

『寺子屋』には、助演として澤村國矢丈、中村京妙丈、中村かなめ丈もご出演されました。

『京鹿子娘道成寺』の所化の舞踊。

『京鹿子娘道成寺』の所化の舞踊。

発表会の詳しい様子は以下をご覧ください。
歌舞伎アカデミーこども 歌舞伎スクール「寺子屋」
http://www.shochiku.co.jp/terakoya/news/2016/03/22021-1.html

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2016.03.05

あけまして、おめでとうございます。
本日(1月2日)より、歌舞伎座の「壽初春大歌舞伎」もはじまり、私たちも初仕事をむかえております。
いつもは、あちこちにちらばって仕事をしていますが、今朝はみんなが歌舞伎座に集合して年始の式をしました。
今年もHPやFacebookページにて、ささやかな発信をしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


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2016.01.02

11月の顔見世期間中に歌舞伎座正面に掲げられていた「櫓(やぐら)」。公演も終わりましたので、櫓をおろす作業が行われました。
雨の中での作業でしたので、櫓にかけてあった幕もぐっしょり。舞台に吊り下げて、乾燥させているのですが、ちょっと珍しい風景ですね。


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2015.11.27

女優の大竹しのぶさんが朝日新聞に連載されていたエッセイが、『まあいいか』(2015.10.30 朝日新聞出版)という本となり、発売されたそうです。
中村勘三郎さんとの想い出なども綴られており、弊社のお花見のことにも触れていただいております(大竹しのぶさんと、弊社の社員が一緒に写った写真も掲載いただいております)。短い文章ですが、ぐっと心にせまる素敵な内容です。機会がございましたら、お手にとっていただけましたら幸いです。


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2015.11.15

歌舞伎座タワーの5階にある歌舞伎座ギャラリーで特別映像「市川染五郎プレゼンツ 歌舞伎座の秘密 」が上映されています。この映像は、染五郎さんが歌舞伎座の舞台裏と裏方の仕事をご案内するもので、全編撮り下ろしのオリジナル映像。11月からは、再編集拡大版として上映されています。
この映像では大道具の仕事についても、たくさんご紹介いただいており、弊社の社員も登場します。「前篇」「後編」と分かれていますが、前篇では長いゴザをさーっと投げて敷く「出投げ」の場面があり、どんな風にゴザを持つのかなども細かく紹介されています。お近くにお出かけの際に、ご覧いただけましたら幸いです。
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「歌舞伎座の秘密」
11月・12月《再編集拡大版》上映開始時間
前篇/10:15/12:15/14:15/16:15
後篇/11:15/13:15/15:15/17:00
※上映時間は各回約20分。
※歌舞伎座ギャラリーの入場料のみでご覧いただけます。
※一度退出してからの再入場はできません。
http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/gallery/

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2015.11.03

「吉例顔見世大歌舞伎」が近づいてきた歌舞伎座で、櫓揚げ(やぐらあげ)が行われました。

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櫓は、江戸時代に幕府公認の証として、芝居小屋の正面に揚げられていたもの。歌舞伎座では毎年、11月の顔見世公演の前に櫓を揚げています。
櫓には、5本の槍と2本の梵天(ぼんてん)が組まれています。また櫓には布がかけられており、正面には歌舞伎座の座紋である「鳳凰丸(ほうおうまる)」、側面には「木挽町 きゃうげんづくし 歌舞伎座」の文字が染め抜かれています。弊社では、櫓の製作などで関わらせていただいております。お近くをお通りの際には、ぜひ歌舞伎座正面の櫓もご覧いただけましたら幸いです。


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2015.10.28
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