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  • 大道具の道具

    歌舞伎には「障子(しょうじ)」がよく出てきます。下の写真は『野崎村』の屋体(やたい:家などの建物)です。ここで障子に注目してみてください。

    障子

    一般の家の障子の骨は室内側に向いています(ご家庭に障子のある方は確認してみてください)。ところが歌舞伎の屋体では、外側に障子の骨が見えています。事実と照らし合わせると間違っている、ということになりますが、このほうがひと目で見て障子があることがわかり、それらしいということで古典作品の場合はあえてそのようにしています。一方、『狐狸狐狸ばなし』などの新しい演目では、現実世界にならって障子の骨は室内側を向いています。

    おまけ:写真の右奥では、造花の担当者が梅の木の仕上げをしています。「造花」についての連載記事もありますので、ぜひご覧ください。

    造花の連載記事(全3回)
    http://kabukizabutai.co.jp/saisin/tokusyuu/369/

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    2013.08.14
  • 大道具の道具

    梅の立木

    これは「梅の立木(たちき)」と呼ばれる道具で『壽曽我対面』などさまざまな演目に登場します。手前が紅梅、後ろは白梅。花の部分は紙で作られた造花で、幹にひとつひとつ打ち付けて作ります。歌舞伎の舞台には桜、藤、菊、紅葉などさまざまな花木が登場しますが、それらは「造花」の担当者が材料を手配し、製作しています。

    梅

    造花は歌舞伎座課の社員が受け持ちます。「転換」と呼ばれる仕事をしながら、造花にまつわるさまざまな仕事を行います。

    歌舞伎座課の社員インタビュー
    http://kabukizabutai.co.jp/kabukiza/

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    2013.06.21
  • 大道具の道具

    これは『助六由縁江戸桜』の舞台に登場する「三浦屋」の大屋根です。長さは16mあります。少しふくらんだ部分が入り口の上部。その下に三浦屋という文字の入ったのれんが下がります。
    かなり長さがありますがつなぎ目が出てしまうと興醒めなので、ちょっと手間なのですが歌舞伎座ではこだわって1枚ものとして作っています。屋根の骨組みを作るのは製作課、色をつけるのは「塗り方」(第二美術課)の仕事です。

    製作課のインタビュー記事
    http://kabukizabutai.co.jp/seisaku/

    塗り方のインタビュー記事
    http://kabukizabutai.co.jp/daini_bijyutsu/

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    2013.06.10
  • 大道具の道具

    これは『俊寛』に登場する赦免船などの船首を飾る房で「魔脅し(まおどし)」と呼ばれるものです。写真の右は『俊寛』に使うもので、左側は『俊寛』よりも大きな船(御座船)に用います。この「魔脅し」は、一般では「さがり」「かもじ」と言うこともあるようです。

    「かもじ」とは髪の毛のこと。たしかに色が黒なので髪の毛に似ていますね。これには逸話があって、昔、海が荒れた時に海の神を鎮めるために人柱の代わりに髪の毛を切って海に投げ入れたと言われています。「魔脅し」もその名残なのでしょう。航海の安全を祈る昔の人の心が芝居の世界にも投影されています。

    『俊寛』は、6月の歌舞伎座の公演で上演されます。
    歌舞伎座新開場 杮葺落六月大歌舞伎
    平成25年6月3日(月)~29日(土)

    http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2013/06/post_57-ProgramAndCast.html

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    2013.05.29
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