360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

 

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12月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『十種香』の八重垣姫の部屋(上手側)。障子がこんな風に透けるようになっています。下手側の濡衣の部屋と比べると、高欄付きの縁側もあって、豪華です!

『十種香』の八重垣姫の部屋(上手側)。障子がこんな風に透けるようになっています。下手側の濡衣の部屋と比べると、高欄付きの縁側もあって、豪華です!

『重戀雪関扉』。右のほうでは、垣根のようなものに雪をつもらせる作業をしています。

『重戀雪関扉』。右のほうでは、垣根のようなものに雪をつもらせる作業をしています。

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2015.12.12

12月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『妹背山婦女庭訓 杉酒屋』。酒屋さんなので、酒樽があります。こういう半分立体で、後ろが平らなものを「半丸」と呼んでいます。

『妹背山婦女庭訓 杉酒屋』。
酒屋さんなので、酒樽があります。こういう半分立体で、後ろが平らなものを「半丸」と呼んでいます。

『妹背山婦女庭訓』「三笠山御殿」。 手前で運んでいる黒いものは、手すり(「高欄 こうらん」)。舞台を作り上げていく過程を見ていると、この高欄がついているのと、ついていないので、全然雰囲気が違います。

『妹背山婦女庭訓』「三笠山御殿」。
手前で運んでいる黒いものは、手すり(「高欄 こうらん」)。舞台を作り上げていく過程を見ていると、この高欄のあるなしで、全然雰囲気が違います。

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2015.12.06

11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『若き日の信長』の柿の木に、柿の実をつけているところです(柿を盗んでいるわけではありません)。

『若き日の信長』の柿の木に、柿の実をつけているところです(柿を盗んでいるわけではありません)。

『仙石屋敷』の雪布を敷いているところです。布が動かないように留めているのですが、転換をスムーズにするには、しっかり留すぎても困ります。そうした小さな作業にもコツがあるようです。

『仙石屋敷』の雪布を敷いているところです。布が動かないように留めているのですが、転換をスムーズにするには、しっかり留すぎても困ります。そうした小さな作業にもコツがあるようです。

『実盛物語』の草井戸です(赤い矢印)。手前にあるのは、山木戸。道具ひとつひとつに、ちゃんと名前があります。

『実盛物語』の草井戸です(赤い矢印)。手前にあるのは、山木戸。道具ひとつひとつに、ちゃんと名前があります。

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2015.11.22

11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『御所五郎蔵』序幕の五條坂廓の場面。舞台が明るいと気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、桜の木のそばにあるぼんぼりには、灯りがともっています。 灯りがわかりやすいように、舞台が暗くなったときを狙って、撮影してみました。

『御所五郎蔵』序幕の五條坂廓の場面。舞台が明るいと気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、桜の木のそばにあるぼんぼりには、灯りがともっています。
灯りがわかりやすいように、舞台が暗くなったときを狙って、撮影してみました。

『河内山』の「広間」から「書院」への転換の様子です。あまり大きくは変わらないように見えるかもしれませんが、襖や壁の模様なども含め、いろいろ変わっているんですよ。廻り舞台(盆)を使った転換は、ダイナミックでいいですよね。

『河内山』の「広間」から「書院」への転換の様子です。あまり大きくは変わらないように見えるかもしれませんが、襖や壁の模様なども含め、いろいろ変わっているんですよ。廻り舞台(盆)を使った転換は、ダイナミックでいいですよね。

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2015.11.16

11月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『江戸花成田面影』で舞台上方に飾られる提灯です。提灯に描かれているのは、成田屋さんの紋の三升、杏葉牡丹、そして歌舞伎座の劇場の紋の鳳凰丸です。

『江戸花成田面影』で舞台上方に飾られる提灯です。提灯に描かれているのは、成田屋さんの紋の三升、杏葉牡丹、そして歌舞伎座の劇場の紋の鳳凰丸です。

提灯を取り付けて、所定の位置につり上げた状態です。

提灯を取り付けて、所定の位置につり上げた状態です。

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2015.11.08

10月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の背景画を手直ししているところです。この写真に写っている白い幕は、本物ではなく描いた絵。これとは別に、少し手前には本物の幕が出ます。

『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の背景画を手直ししているところです。この写真に写っている白い幕は、本物ではなく描いた絵。これとは別に、少し手前には本物の幕が出ます。

『阿古屋』の長唄さんの登場をテストしているところです(台に乗っているのは大道具です)。黒御簾の空間から、このように台を押し出して登場させます。スムーズに動かせるように何度も試していました。

『阿古屋』の長唄さんの登場をテストしているところです(台に乗っているのは大道具です)。黒御簾の空間から、このように台を押し出して登場させます。スムーズに動かせるように何度も試していました。

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2015.10.21

10月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の最初の場面。手すり付きの小さな舞台を組み上げているところ。

『音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)』の最初の場面。手すり付きの小さな舞台を組み上げているところ。

『一條大蔵譚』の「檜垣茶屋の場」。塀をちょっと手直ししているところです。大道具では、木でできた棒を定規としてよく使っています。

『一條大蔵譚』の「檜垣茶屋の場」。塀をちょっと手直ししているところです。大道具では、木でできた棒を定規としてよく使っています。

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2015.10.03

9月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『伽羅先代萩』「御殿」の場面。 以下の「竹の間」の絵と比べてみてください。雀が飛んでいます!そして、黒い柱の際の赤い線。これを「たまぶち」と呼びます。これが入ると、ほんのり華やぎますよね。あるとないでは、やはり雰囲気が異なります。 金色のトーンも、このたびは工夫が重ねられています。 土台をつくる「製作」、金を貼る「経師」、柱やたまぶちの色を塗る「塗方」、絵を描く「絵描き」とさまざまな職種の手を経て、舞台に登場しております。

『伽羅先代萩』「御殿」の場面。
以下の「竹の間」の絵と比べてみてください。雀が飛んでいます! そして、黒い柱の際の赤い線。これを「たまぶち」と呼びます。これが入ると、ほんのり華やぎますよね。あるとないでは、やはり雰囲気が異なります。
金色のトーンも、このたびは工夫が重ねられています。
土台をつくる「製作」、金を貼る「経師」、柱やたまぶちの色を塗る「塗方」、絵を描く「絵描き」とさまざまな職種の手を経て、舞台に登場しております。

伽羅先代萩』の「竹の間」の襖まわりの手直しをしているところです。上の写真の「御殿」とは竹の絵もちょっと雰囲気が変えてあります。

伽羅先代萩』の「竹の間」の襖まわりの手直しをしているところです。上の写真の「御殿」とは竹の絵もちょっと雰囲気が変えてあります。

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2015.09.21

9月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


『紅葉狩』。菊の花も大道具の持ち分で、造花を舞台に飾れるように台に打ち付けて準備し、毎日の転換では舞台のよきところに配置しています。

『紅葉狩』。菊の花も大道具の持ち分で、造花を舞台に飾れるように台に打ち付けて準備し、毎日の転換では舞台のよきところに配置しています。

『伽羅先代萩』「対決」の場面。「白州はしご」と呼ばれる階段の位置を確認しているところです。 設置位置については、結構神経質にやっております!

『伽羅先代萩』「対決」の場面。「白州はしご」と呼ばれる階段の位置を確認しているところです。
設置位置については、結構神経質にやっております!

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2015.09.12

9月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。


舞台の上には、いろいろなものを吊っていますが、次の公演に向けて、吊り替えなども行います。写真は、糸桜(桜の造花のカーテンみたいなもの)をいったんおろして、引き上げているところ。長いのでからまらないように、ぼぐしております。

舞台の上には、いろいろなものを吊っていますが、次の公演に向けて、吊り替えなども行います。写真は、糸桜(桜の造花のカーテンみたいなもの)をいったんおろして、引き上げているところ。長いのでからまらないように、ぼぐしております。


『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の畳を片付けているところです。長いゴザのようなもので、「上敷(畳敷 じょうしき)」と呼んでいます。呉服屋さんが反物をクルクルと手早く巻き取るように、大道具もすごい勢いで巻き取っていきます!

『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の畳を片付けているところです。長いゴザのようなもので、「上敷(畳敷 じょうしき)」と呼んでいます。呉服屋さんが反物をクルクルと手早く巻き取るように、大道具もすごい勢いで巻き取っていきます!

大道具の骨組みを作っている製作チームは、普段は松戸にいるのですが、この時期は歌舞伎座に詰めて、現場での最終作業や修正作業にあたっています。頼もしい後ろ姿です。

大道具の骨組みを作っている製作チームは、普段は松戸にいるのですが、この時期は歌舞伎座に詰めて、現場での最終作業や修正作業にあたっています。頼もしい後ろ姿です。

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2015.09.01
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