360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

 

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4月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

祝幕

今月は襲名披露の公演ですので「祝幕」が使われています。 写真は、先月末の道具調べの際に、祝幕を吊る準備をしているところです。

碁盤太平記

『碁盤太平記』の竹本(音楽の一種)の山台(音楽演奏者が座るための台)です。 竹垣(写真左)の上半分がバッサリと折れて、雪の模様に変わります。この転換を「バッサリ」と呼んでいます。

2_六歌仙_バッサリ

『六歌仙容彩』の「バッサリ」、セッティング中です。上手と下手の2カ所あります。面積が広いので重そうですねー。 上半分がバッサリと折れて、室内から桜のある屋外へと一気に景色が変わります!

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2015.04.17

4月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

芝居前

『成駒家歌舞伎賑(なりこまやかぶきのにぎわい)木挽町芝居前の場 四代目中村鴈治郎襲名披露 口上』の仕込の様子。

仮花道

4月の歌舞伎座は、両花道です。花道は、いつもは下手側に1本ですが、上手側に「仮花道」が設置されて、2本になります。 写真は、仮花道に敷いた所作台をぞうきんで拭いているところです! 腕っぷしの強い男子たちが、ごしごし拭いたのできれいになりました。

吉田屋

『廓文章(吉田屋)』。長くて重いものを起こしているところで、左側の人が足で押さえて補佐しております。

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2015.04.02

3月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

筆法伝授

『菅原伝授手習鑑 筆法伝授』の最初の場面(菅原館の奥殿)です。金の襖は、絵描きの仕事場で描きますが、こうして舞台に飾った後に手直しをしていきます。 照明がまだ出来上がっていないので、少し暗いですね。金襖は、照明の調整がとても難しいそうですよ。

賀の祝

『菅原伝授手習鑑 賀の祝』の桜、松、梅の木です。これらの木も、大道具が担当しています。この木は風景としての役割だけでなく、芝居にも少し関わってきますね。

「歌舞伎演目案内」というWEBサイトの「花と散った桜丸」の部分に、この場面の舞台写真が掲載されています。桜の前には、桜丸女房・八重、松の前には松王丸女房・千代、梅の前には梅王丸女房・春が座っています。

【歌舞伎演目案内】『菅原伝授手習鑑』

http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/736

寺子屋

『菅原伝授手習鑑 寺子屋』の畳を敷いているところです。長いゴザのようなものを大道具では「上敷(じょうしき)」と呼んでいます(畳敷と表記することも)。畳の縁にもいろいろ種類があり、使い分けていますよ。寺子屋の場合は、黒縁です。

上敷の使い分けについては、以前記事を作りましたのでそちらをご覧ください。
【大道具の道具】その10 上敷(畳敷)その1
http://kabukizabutai.co.jp/saisin/odougunodougu/1578/

 

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2015.03.19

3月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

車引

3月は『菅原伝授手習鑑』を通しで上演。写真は「車引(くるまびき)」の牛車です。

筆法伝授

「筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)」。畳をみんなでゴシゴシと拭いております!

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2015.03.03

2月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

吉例寿曽我

『吉例寿曽我』の石段です。この大きな石段が後ろに倒れる「がんどう返し」という転換があります。 役者さんをのせたままで行いますので、みんなピリピリと神経をはっています。

『吉例寿曽我』の吊枝の梅を整えているところです。

一谷嫩軍記

『一谷嫩軍記 陣門組打』で、使う「波幕(なみまく)」です。これも大道具の担当です。 幕一枚で、舞台が海になります。

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2015.02.19

2月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『一谷嫩軍記 陣門組打』

『一谷嫩軍記 陣門組打』。単純な海にも見えますが、重層的な構造になっています。

『神田祭』

『神田祭』の背景画を手直ししているところです。

『関の扉』

持ち手の部分を長くしたオリジナルうちわ。桜や雪などを降らせる演目の場合、落ち損ねてひっかかったものを終演後にパタパタとはたいて、きれいにしています。別の演目のとんでもないときに、ハラリと落ちたりしたらいけませんからね。 (写真は『関の扉』終了後に撮影したもの)

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2015.02.06

1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

『一本刀土俵入』

『一本刀土俵入』。屋根の上にイチョウの葉がパラパラっと落ちている感じを出すために苦心していました。

『女暫』の冒頭に登場する回廊。この後、中央から左右に分かれて上手(かみて)と下手(しもて)にはけてなくなります。この転換を「引きわり」というんですよ。もちろん、大道具が人の力で動かしています。 写真で回廊のチェックをしているのは、塗方です。こうした塀などは絵描きではなく、塗方が担当します。汚れやキズなどがないか、細部まで調べています。

女暫

『女暫』の提灯です。歌舞伎座の座紋である鳳凰丸と、巴御前を勤められる俳優さんの紋(花かつみ)がはいっています。 「今回はすべて白地ですが、地色や紋の色は公演ごとに微妙に異なったりするので、提灯を注文する際は慎重に確認を行ってます」(提灯担当者談)。

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2015.01.25

1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

金閣寺

『金閣寺』。屋体の前には所作台を敷きます。

女暫

『女暫』で使う「かすみ幕」を準備しているところです。歌舞伎ではユニークな使い方をする幕がたくさんありますが、この「かすみ幕」も初めてご覧になる方は、珍しいかもしれませんね。 これも大道具が受け持っています。

一本刀

『一本刀土俵入』の屋体の窓に格子を打ち付けているところです。

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2015.01.11

1月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

黒塚

『黒塚』。転換の手順を確認しているところです。

金閣寺

『金閣寺』の屋体。金貼りは「経師」の仕事。そしてその上に絵を描くのは「絵描き」の仕事です。

大道具

大道具の仕事では、細かな指示はほとんどなく、ひとりずつが自分でなにをすべきかを考えて動いています。すごく仕事のスピードが早いんですよ。

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2014.12.29

12月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。

雷神

『雷神不動北山櫻』二幕目「小野春道館の場」の提灯をつけているところです。提灯には、成田屋の定紋である三升と、歌舞伎座の座紋の鳳凰丸が描かれています(職人による手作業)。

雷神

『雷神不動北山櫻』二幕目「小野春道館の場」の看板をとりつけているところです。つける高さも大事で、何度も確認してから取り付けていました。

雷神

『雷神不動北山櫻』の笹を作っているところです。造花はこんな風に大道具の手で整えて舞台に出しています。ちょっとした角度で、うんと笹っぽくなります。生け花みたいですね。

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2014.12.23
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