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ツケ打ちの芝田正利、引退のご報告

長年、弊社に勤務しツケ打ちとしても舞台に出ていた芝田正利(80歳)が令和6年11月をもちまして引退(退職)しました。1965年12月から59年間、歌舞伎座の大道具として働いてまいりました。ツケの担当としては、令和6年10月が最後の舞台となりました。
歌舞伎の御関係者の皆様をはじめ、歌舞伎をご覧くださる皆様に感謝を申し上げます。

芝田正利

「好きなツケを打ち続けるために、体調を整えることに気をつけながら、つとめてまいりました。長くツケを打つことができて幸せでした。歌舞伎に関わるすべてのみなさまに感謝いたします。ありがとうございました」芝田正利



芝田正利

芝田正利が育てた歌舞伎座舞台のツケ打ちの後輩たちとともに。左から佐々木英史、長坂昇、芝田正利、大津陽司、大熊史朗(保科幹は都合が合わず欠席)。2025年2月撮影



芝田正利(しばた まさとし)
昭和19(1944)年、東京都江東区生まれ。長谷川大道具株式会社(現・歌舞伎座舞台株式会社)に勤める兄の勧めで昭和40年に同社の臨時雇用となり、翌年に正式入社。大道具の飾り込みや転換作業、経師、幕引きを担当。その後、菊五郎劇団付きのツケ打ちだった中村藤吉に師事。昭和45年11月『通し狂言 伽羅先代萩』で歌舞伎座のツケ打ちとして初舞台。歌舞伎座、舞踊会、海外公演などでツケ打ちを担当。

1997年 第十三回日本舞台芸術家組合賞 受賞
2007年 日本俳優協会永年功労者 表彰
2009年 日本演劇興行協会助成事業 受賞
2012年 文化庁長官 表彰
2013年 第19回ニッセイバックステージ賞 受賞
2019年 黄綬褒章 受章

2025/02/25
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