ニュース 現場レポート 大道具の道具 特集 2015年9月公演、準備風景(その3) 9月歌舞伎座公演の「道具調べ」の様子をご紹介します。「道具調べ」とは、本番通りに道具を飾ってきちんとできているかを確認したり、手直しをしたりするもので、初日の数日前などに行います。 『伽羅先代萩』「御殿」の場面。以下の「竹の間」の絵と比べてみてください。雀が飛んでいます! そして、黒い柱の際の赤い線。これを「たまぶち」と呼びます。これが入ると、ほんのり華やぎますよね。あるとないでは、やはり雰囲気が異なります。金色のトーンも、このたびは工夫が重ねられています。土台をつくる「製作」、金を貼る「経師」、柱やたまぶちの色を塗る「塗方」、絵を描く「絵描き」とさまざまな職種の手を経て、舞台に登場しております。 伽羅先代萩』の「竹の間」の襖まわりの手直しをしているところです。上の写真の「御殿」とは竹の絵もちょっと雰囲気が変えてあります。 2015/09/21 < 2015年9月公演、準備風景(その2) 2015年10月公演、準備風景(その1) >