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『仮名手本忠臣蔵』の大道具 「出投げ2」

歌舞伎座では11月、12月に二ヶ月連続で『仮名手本忠臣蔵』が上演されます。知っておくと観劇がちょっと楽しくなる豆知識をご紹介します。

今回は「出投げ(でなげ)」について詳しくご紹介します。
『仮名手本忠臣蔵 三段目』では前半が「進物場」、後半は「喧嘩場」とも称される「松の間刃傷の場」となり2つの場面があります。前半から後半に舞台が転換する際に「出投げ」があります(前触れなく、はじまりますのでお見逃しなく! 上手側から投げます)。
「出投げ」は舞台に上敷(じょうしき)と呼ばれる長いゴザのようなものを敷きますが、観客の目の前で丸めてある上敷を投げるようにして一気に舞台の端から端まで敷き詰めます。

以下は、「道具調べ」の際に撮影した「出投げ」の練習風景です。

出投げ

「道具調べ」での出投げ。先輩陣が心配そうに見守っています。出投げをする人は「たっつけ」という黒い衣裳を着ています。

 

出投げ

出投げの後には、先輩からさまざまなアドバイスが!

 

出投げ

下手側で控えている補佐役にも技量が必要。こちらにも細かなアドバイスが出されています。

2013/10/29
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