360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社360年、毎日が創意工夫 歌舞伎座舞台株式会社

社員紹介
先輩×後輩インタビュー

各職場で働いている社員が、日々の仕事内容や現場の雰囲気、入社当初の様子などを語りました。

「劇場ではたらく」

 国立課 
作って動かす、
オールマイティ部門

先輩:寺田徹

昭和48年生まれ。音響の専門学校を卒業後、ロック歌手のコンサートなどに裏方として関わっていたが、24歳から歌舞伎座舞台で働きはじめる。現在、国立課・課長。

後輩:榎本雄介

昭和56年生まれ。日本工学院専門学校卒業。平成19年に入社し、現在12年目。国立課に配属後、製作や転換など多様な仕事を経験。

国立課では、どんな仕事をしていますか?
寺田:国立劇場内にある仕事場が本拠地で、国立劇場で行われる日本舞踊のおさらい会(発表会)や邦楽の演奏会などの大道具を手がけています。歌舞伎座舞台では基本的に「大道具を作る仕事」と「舞台上に設置したり動かしたりする仕事(舞台転換)」は分かれていますが、当国立課ではその両方をやります。
榎本さんは、入社して12年目になりますが、どんなところにおもしろさを感じていますか。
榎本:自分で作った道具を、自分で舞台に飾って(セットして)、終わったらバラす(壊す)という風に、トータルに関われるというのは、おもしろいですね。
同じ舞台転換でも、歌舞伎座では一ヶ月間の公演ですが、この部署では、一ヶ月の間にいろんな種類の公演があるので、毎日違うことをやるんです。もちろん大変なこともありますが、新鮮さがありますね。
入社したら、どんな風に仕事を覚えていくのですか。
寺田:人数が少ない部署なので、すぐに現場で実践に入ってもらうことが多いですね。仕事の経験がまったくない人には、まず道具の基本的な使い方を覚えてもらいます。たとえば釘を入れる箱を作ってもらうとか、小さな練習をしてもらうこともありますね。
国立劇場のなかに仕事場がありますが、職場の雰囲気はいかがですか。
榎本:僕たちの会社だけでなく、同じフロアに他の大道具会社さんもいらっしゃるので、日ごろから場所をゆずりあうなど、ご近所づきあいのようなものもあります。そんなこともあり、コミュニケーションを丁寧にとるように心がけながら仕事をしています。
先輩からみて、榎本さんのお仕事ぶりはいかがですか。また、どんな人と一緒に仕事をしたいですか。
寺田:榎本さんは、とにかく手先が器用ですし、コストパフォーマンスまで考えて、工夫しながらやってくれるんです。現場になくてはならない人です。
さきほども話したように、国立課はやっていることが多岐にわたるので、意欲があれば、いろんなことを覚えられます。言われたことだけやるという受け身ではなく、主体的にどんどん動いていくような人と一緒に働きたいですね。

(この記事は、2020年2月に取材した内容に基づいて作成しています)
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