社員紹介
先輩×後輩インタビュー
各職場で働いている社員が、日々の仕事内容や現場の雰囲気、入社当初の様子などを語りました。
「職場をつなぐ」
壱 公演物流課
スムーズな管理と運送で
全体をバックアップ
先輩:窪田丈和
1967年生まれ。営業部部長兼 公演物流課課長兼 経営企画室部長。東京宝塚劇場の舞台監督を経て、2004年に歌舞伎座舞台に入社。
後輩:佐藤祐樹
1992年生まれ。動物の専門学校を卒業後、2016年に入社。公演物流課に配属され、現在8年目。
公演物流課は、どんな仕事をしていますか。
窪田:松戸工場で作られた大道具を歌舞伎座へ運ぶこと、倉庫に収納している膨大な道具を管理することがメインです。それから、うちの会社では歌舞伎座以外の公演も請け負っています。たとえば俳優さんの自主公演や市民歌舞伎、学生歌舞伎、松竹様からご依頼をいただきハワイやパリ、北京など海外公演のお仕事もしています。そのような案件では道具を運ぶだけでなく、転換や幕引きなど芝居に関わる仕事も担当します。
他の部署は、絵を描く、舞台で道具の転換をするなど、それぞれ専門の仕事だけをしていますが、私たちは物流をメインとしながら、多様な種類の仕事をこなしています。
他の部署は、絵を描く、舞台で道具の転換をするなど、それぞれ専門の仕事だけをしていますが、私たちは物流をメインとしながら、多様な種類の仕事をこなしています。
※転換:舞台で大道具を運んでセットする、上演中に動かす、片付けるなどの仕事。詳しくはこちら。
※幕引き:歌舞伎で使われる、横に開く幕を開け閉めする役割。詳しくはこちら。
仕事の内容が多岐にわたりますね。
具体的には、どんな作業をしているのですか。
具体的には、どんな作業をしているのですか。
窪田:道具を納めている倉庫は、千葉の松戸と埼玉の児玉の二カ所にありますが、ふだんは松戸工場に併設されている倉庫にいることが多いです。倉庫には大きな道具がぎっしり収納されています。それらをすぐに出せるように整理・管理し、他の部署から「これを運んできて」と言われたらトラックに載せて届けます。日頃から社内の各課と細かく連絡を取り、いつ、なにを動かすのが効率的かを考えながら動いています。
佐藤さんは、日頃はどんなことをしていますか。
佐藤:車を運転していることが多いです。普通自動車免許は持っていたのですが、入社してから中型自動車の免許も取得しました。松戸倉庫から歌舞伎座までは、道の混み具合にもよりますが、だいたい40分から1時間くらいかかります。一ヶ月のうち、だいたい20日くらいは車に乗っていて、歌舞伎座へ道具を運んでいます。
入社した頃、戸惑うことはありましたか。
佐藤:歌舞伎を見たことがなかったので、最初のうちはわからないことだらけでした。先輩たちが話している言葉がまったくわからず、外国にいるみたいでした。道具の名前も覚えなくてはなりませんし、一尺とか一寸という尺貫法も初めてでしたが、今はすっかりなれました。
一ヶ月の仕事の流れはどのような感じでしょうか。
窪田:歌舞伎座の公演はだいたい月のはじめに初日の幕が開き、下旬に千穐楽を迎えます。私たちもそのスケジュールに合わせて動いていて、月の後半にかけて忙しくなっていきます。これに加えて、歌舞伎座以外の公演の仕事もありますので、それも加味しながら毎月、スケジュールを組んでいます。
どのような人がこの職場に向いていますか。
窪田:車を運転することに加えて、トラックに道具を積み込んだり下ろしたりする作業も多くあります。ですから運転することや身体を動かすことが好きな人に向いている職場だと思います。歌舞伎座以外の公演では、歌舞伎俳優さんと近いところで仕事もしますので、歌舞伎や芝居が好きならば、他では得られないやりがいが感じられると思います。佐藤さんも、芝居の勉強を意欲的にしていて幕引きも担当するようになりました。
コミュニケーション能力も必要で、いろんなスキルが求められますが、長く仕事を続けていけばいくほど、面白さが増していく仕事です。
(この記事は、2024年5月に取材した内容に基づいて作成しています)
コミュニケーション能力も必要で、いろんなスキルが求められますが、長く仕事を続けていけばいくほど、面白さが増していく仕事です。
(この記事は、2024年5月に取材した内容に基づいて作成しています)