社員紹介 先輩×後輩インタビュー

各職場で働いている社員が、日々の仕事内容や現場の雰囲気、入社当初の様子などを語りました。(2012年9月現在の内容です)

劇場ではたらく

四 専門職「幕引き」 幕の開け閉めにも必要な芝居心

先輩:小池有三
先輩:小池有三

昭和47年生まれ。22歳で大道具の世界に入り、舞台課の仕事に就く。その後、幕引きも担当するようになり現在8年目。

後輩:川澄晋也
後輩:川澄晋也

昭和62年生まれ。18歳から舞台課で働きはじめ、舞台転換などを担当。現在は、幕引きもこなす。

小池有三
川澄晋也
一般の演劇では上下に幕が開閉する緞帳(どんちょう)が主流ですが、歌舞伎では横に幕が開くもの多いですね。幕を人の力で開け閉めする「幕引き」という仕事について教えてください
小池:電動ではなく人が幕を開け閉めするには理由があります。歌舞伎では、幕も芝居に合わせて「演技」をしています。たとえば、演目によって幕を開けるスピードを変えますし、同じ演目でも役者さんによって幕を閉めるタイミングが異なる場合もあるので、そういうことも熟知していなければなりません。役者さんの演技や他のきっかけと連携させることも多く、「幕引き」も芝居心がないとつとまりません。
大きな幕ですから、力もいりそうですね
川澄:特に歌舞伎座は間口(まぐち:舞台の横の長さ)が広いので、それだけ布も長くなり、幕も重くなります。また劇場の空調によっても幕が客席に引っ張られたり舞台側に押されたりしますので、いつも同じというわけではありません。幕をうまく扱えないと、芝居に合わせて動かすところまでいきません。
小池:(川澄さんを見て)入社したてのころは痩せていたけど、今は体格がよくなりましたね。幕引きも力がいりますが、舞台課自体が力仕事という部分も大きいので、やはりみんないい体つきになります。
幕引きは、最初はどのように練習するのですか?
川澄:終演後に舞台に残り、実際の幕を使って練習をします。
川澄さんは18歳でこの世界に入っていますが、最初のころをふり返ってみるとどうでしたか?
川澄:毎日が発見、という感じで、とにかくなんでもおもしろかったです。大きな道具を持つ練習をしたり、道具の名前も聞いたことがない言葉ばかりなのでそれを覚えたり。わからないことが多すぎて、なにをどう質問したらいいのかも迷うほどでしたが、働くうちにだんだん覚えていきました。
幕引きも含めて、舞台課全体の雰囲気はどんな感じですか?
小池:さっぱりと何でも言い合える雰囲気で、みんな仲がいいですよ。コミュニケーションが悪いと事故にもつながりますので、チームワークは重要です。
幕引きという仕事をする上で心がけていることはありますか?
小池:歌舞伎は、時間とお金をかけて劇場に足を運んでくださるお客様があってこそだと思います。そのお客様に満足していただけるように、幕引きとして歌舞伎の舞台がよいものになるよう精一杯つとめさせていただいています。
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